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仙台山岳連絡会議の遭対訓練<岩場での組織レスキュー>

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ただいま練習中の新兵器は、都市型レスキューの現場でも使われている、トライポッド。本当は専用の器具があったり、山奥では木を切り出して製作するようですが、前回に引き続きアプローチの短い山の中なので、足場用鉄パイプで作成しました。どういう時に役立つかって?垂直の崖やビルの屋上とか、橋の上から懸垂下降をする場合、縁からの一歩がものすご~く怖いですよね?特に支点が崖縁の低い位置にある場合や、屋上の支点が遠くに有る時なんか。トライポッドは、簡単に言うと崖っぷちに設置し、自分より高い位置に支点を移すものです。これにより、担架に収容した要救助者をスムーズに吊り降ろしたり、引き上げたりするシステムなんです。
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今回使用したストレッチャーは、KONGのペガサスとレガ。ペガサスは、収容した要救助者をそのまま背負って下山することも出来、畳むとA4サイズ。重さは1.5kg程度。もちろん、吊り下げてヘリに収容も可能です。これを個人所有する隊長、あなたはコレクター?でも結構使ってるよね。レガはお神輿のように担いで運べ、吊り上げ・下げも可能、折りたためるフレーム式ストレッチャー。約50lぐらいのザックに収まります。
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上げ下ろしのメインロープを調節するのは、ペツルのストップ。やはり、スタティックロープとの相性は最高です。
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ハングの縁では、重い要救助者(ホールバッグに詰めた石)に介助者(下の人)が悪戦苦闘しました。上の人と私は、ロープやストレッチャーを岩と擦らせない介助者です。
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吊り上げ風景。吊り下ろしとさして異なりませんが、練習としては、ハングや垂壁よりもドスラブでのほうが良い練習になったんじゃないのかな?雪上で、スキーで同じようなシステムを組めないでしょうかね?どなたか教えてください。
by ici-sendai | 2010-10-29 20:34